朝、役場へ直行することになりました。
営業職ではないので、普段は外出と言えば、就業時間内に銀行めぐりくらいだったので、直行は初めてのことです。
滅多にないことではありますが、大事な用事なので、役所の担当の方とやり取りをして、朝の九時半に約束をとりつけました。
ちょうど、弊社の始業時刻でもあったので、計算が面倒でなくてちょうどいいと、思っていました。
私は、担当者の方の、「予約が押すこともあるので、早めにいらしてください」という忠告通り、9時に該当の役所に着きました。
そして受付に行くと、「はい、どうぞ」とすぐに通されてしまったのです。
肝心の要件は、書類の内容に不備がないか、確認してもらうことだったので、十分もせずに終了。
いつもより一時間早く家を出た私は、会社の始業時間よりに十分も早く、直行先での用事を終えてしまったのでした。
折角、普段とは違った環境でお仕事が出来るはずだったのに!
酷くショックでした。
サービス残業ならぬ、サービス早出になってしまいます。
渋々会社に向かう電車の中で、私は閃きました。
「まっすぐ会社に行かなくても、いいんじゃない?」
誰か監視する人が居るわけでもありませんし、始業時刻より前は電話をかけても出てもらえないことが多くあります。
だったら今正直に連絡するよりも、どこかで時間をつぶして、あたかも九時半から役所で面談をしていたことにしたほうが、私の心は健やかです。
結果的に、都内に出たあたりで、私はカフェに入りました。
一時間ほど時間をつぶし、リラックスしてから、いざ出勤。
何事もなかったかのように上司に報告し、初めての直行の任務は、無事完遂することができました。
こういう日も、あってもいいですよね!